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用語集

瞬時電圧低下
略して「瞬低」と呼ばれることが多く、文字通り「瞬間的(0.01秒の世界)に電圧が低下する」現象。発生原因は一般的に落雷や風雪などで、これによって送電線事故がごく短時間に発生し、その結果として電力系統の電圧低下へと繋がる。
IT制御システム導入企業や半導体製造工場などではこの瞬時電圧低下がシステム停止や生産ラインをストップさせるなど致命的となり莫大な被害を招くこともある。
高調波
発電所から送られる電気の周波数は東日本50Hz・西日本60Hzで、きれいな基本波として送られる。ところが、電気が送られ工場や家庭で使用される過程でこの基本波に歪みが生じる。これは基本波の整数倍(例:50Hz地域の場合、150Hzや250Hzなど)が含まれるもので、これを高調波と呼び、河川で言うなら濁った水。
その発生原因は主に工場機器や家電の位相制御器・スイッチング電源・インバータなどで、この高調波が流れ込むと異音を発生したり機器焼損を引き起こしたりするなど重大な問題となっている。
電力規格
全国各電力会社と電源開発会社により制定された規格で、使用されるデジタル形保護継電器および保護継電装置のうち、汎用性の高いものについて標準を定め信頼性の向上と価格低減をはかることを目的としており、各社から本規格に準拠された製品の納入を求められることが多い。本規格はB-402と呼ばれている。
保護継電器(リレー)
保護継電器は、電力系統を構成する発電所や変電所、送・配電線路、および負荷設備に発生した短絡故障や地絡故障を計器用変成器を介して検出し、他所への故障による影響の波及を最小限に抑えるため、故障区間を選択し速やかに電力系統より切り離すよう遮断器へ制御信号を送出する役割を担う。
校正(キャリブレーション)
計測機器を標準器(基準器)と比較してその誤差が規定された基準以内あることを確認すること。また、基準以内にない場合はこれを調整・修復すること。
トレーサビリティ
基準器または計測器が、より高位の測定標準によって、途切れることなく次々と校正され、国家標準・国際標準につながる経路が確立されていること。
JCSS校正
JCSSとは、Japan Calibration Service Systemの略称で校正事業者登録制度のこと。校正事業者として登録されるには、国際標準化機構及び国際電気標準会議が定めた校正機関に関する基準(ISO/IEC 17025)の要求事項に適合しているかどうか審査を受けなければなりません。JCSSで登録された校正事業者は、その証として特別な標章の入った校正証明書を発行できることとなります。
EHEDG
European Hygienic Engineering & Design Group(欧州衛生工学・設計グループ) 1989年にヨーロッパの食品機械メーカー、食品メーカー、大学研究者、公衆衛生関係者らで設立された。衛生工学の観点から、食品製造業における"食の安全確保"を目指し、食品製造加工や包装プロセスのためのガイドラインを作成している組織。 プロセスの計測器、バルブ、ガスケット等の洗浄性や接液部の材質、配管の接続方法等について衛生的なエンジニアリングを行い、一定基準を満たしているものに認証を与える。
このガイドラインは、食品製造向けサニタリー機器のグローバルスタンダードとしてISO・IDF・3A・FDA・NSF・DIN等の規格に密接に関連しハーモナイズしている。
サニタリー
”安全”及び”衛生”を担保するために生産設備にはサニタリー性が要求される。パイプ、バルブ、ポンプ、継手等さまざまな機器に「サニタリ」という名がついている。しかしsanitaryの日本語訳は「衛生的な」ということであるがその定義は明確にはなっていない。 生産設備のサニタリー性の確保・維持の為には構造、材料等の面から考えるのはもちろんであるが重要なことは洗浄性に優れていることに集約される。液溜まりやエアポケットがなく分解・組立てが容易であるという要求仕様は洗浄性を考慮したものといえる。
洗浄
代表的な洗浄方法にはCOP(Cleaning Out of Place 分解洗浄)とCIP(Cleaning In Place,定置洗浄)がある。 COPは設備を分解して洗浄することであり、構造の複雑な機器や部品の洗浄、床・壁・天井・タンク外面等の洗浄に採用される。 CIPは生産設備を分解せずに簡単な操作で安全に自動洗浄するシステムである。設備の規模にもよるが一般的にはCIPによる洗浄が経済的である。CIPを行うためにはその設備がCIP洗浄に適していなくはならない。つまり洗浄液が到達しにくく汚れが保持されてしまう場所、いわゆるデッドスペースを無くすことである。
ジルコニア式酸素計
ジルコニア式酸素計の測定原理は次の通りである。
固体電解質ジルコニア素子は、高温で酸素分子だけをイオンの形に移す性質(イオン電導性)があるので、ジルコニア素子の内面(測定側)と外側(基準側)にそれぞれ電極を付けて加熱する。酸素濃度に差があると酸素濃淡電池の作用を起こし、酸素濃度差に応じた起電力が発生する。基準側に酸素濃度が一定のガス(大気など)があり、温度を一定に保って測定側に酸素濃度を測りたいガスを流すとその濃度に応じた起電力が得られることを利用したもので、この起電力の大きさはネルンストの理論式で示される。
ジルコニア式酸素計の図
ネルンスト式 : E = (RT/4F)In(P1/P2)
  • E = 起電圧
  • R = 気体定数
  • T = 絶対温度
  • F = ファラデー定数
  • P1 = 基準側(大気)の酸素分圧
  • P2 = 測定側の酸素分圧
(注意)
ジルコニア式では、可燃性ガス(アルコール等)が混入するとセンサー部分で燃焼反応を起こし、測定誤差(指示値が低めになる)となる。
ガルバニ式酸素計
ガルバニ式酸素計の測定原理は次の通りである。
ガルバニ式は電気化学の原理を利用したもので、酸素量に応じて電流が流れ、それを計測することにより酸素濃度を求める。 この方式では、陰極・陽極・電解液により構成される。
ジルコニア式酸素計の図
測定ガス中の酸素は、上部の隔膜を通してセンサー内に進入する。透過した酸素は、カソード(陰極)に達すると還元反応により水酸化物イオン(OH-)に変化する。
O2 + 2H2O + 4e- → 4OH-
水酸化物イオン(OH-)は電解質を通って、アノード(陽極)側に移動し、鉛との酸化反応が行なわれる。
2Pb + 4OH- → 2PbO + 2H2O + 4e-
このように陽極での酸化反応、陰極での還元反応が同時に引き起こされることにより電流が流れる。 発生した電流値は酸素量に比例することから測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。
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