Instruments
サイトトップ » 製品/サービス » 計測機器 » 自動オシログラフ
自動オシログラフ [八潮電機]
- 電力系統現象記録装置
- 販売開始(昭和27年~)から半世紀以上!電気設備のボイスレコーダー!
- 系統事故発生前からの電圧・電流波形を高速サンプリングで記録
- 瞬時電圧低下・高調波・系統動揺等の測定も可能な製品ラインナップ
製品概要
自動オシログラフの必要性
自動オシログラフは、落雷・風雪などによる送電線の短絡・地絡事故や、設備機器の突発事故など電力系統に起こる様々な電気的異常現象を事象の発生前から波形記録・数値解析する装置で、電力系統の事故解析には必要不可欠なものとなっています。また、保護継電器(リレー)の動作信号を入力することで事故時の保護継電器の応動も確認でき、事故様相・設備運用のチェックとしても使用されています。
その他として、電力供給側と需要側間での電力系統事故の検証素材としても用いられております。
近年では、大容量・多チャンネル記録のニーズやオシロの波形記録だけに止まらず、瞬低・高調波・系動動揺・フリッカ測定など幅広い記録(総合記録)が求められております。
自動オシログラフの構成
<データの流れ>
- 入力変換器・入力I/F
本装置の信号入力部で、アナログ(AI)要素、接点(DI)要素の入力側と装置側の電気的絶縁を行うと同時に信号レベル変換を行う。 - A/Dデータサンプリング(ADユニット)
AI要素をアナログ・デジタル変換を行う。
AI要素、DI要素信号の同時サンプリングを行うと同時にGPSからの時刻情報を添付し、本装置内メモリーに一時保存する。 - ファイル作成(ADユニット)
一時保存されたサンプリングデータを演算ユニットに送信されるデータ形式に変換する。 - データ送信(ADユニット)
データ送信I/Fを介し演算ユニットにデータ送信を行う。また、演算ユニットで検出した"装置動作"及び"装置故障"の接点出力信号を出力I/Fへ出力する。 - 演算ユニット
a.演算機能:
ADユニットより受信したサンプリングデータから、あらかじめ設定されたアナログ(AI)要素、接点(DI)要素データを抽出し演算を行う。
b.動作機能:
オシロ機能、瞬停機能の演算を行う。
自動オシログラフの分解能
<アナログ要素 A/D変換(縦軸分解能)>
- アナログ要素は、16Bit A/Dにてデジタル変換される。
縦軸分解能は、1/32768の機能を有する。 - 電圧要素 1Bit重み値
0.005Vrms 二次値 163.84Vrms ÷ 32678 - 電流要素 1Bit重み値
0.003125Arms 二次値(5A定格) 102Arms ÷ 32768 - 電圧要素波形とA/D変換
<データサンプリング(横軸分解能)>
- GPS装置より出力される1PPS信号に同期し、サンプリング周波数にて、 アナログ(AI)要素、接点(DI)要素とも同時にサンプリングされる。
- 64ポイント/1サイクル
モデル
- YR-500型 - 小規模記録用
-
- AC入力点数:8/16ch(YR-508/YRS-516)
- DC入力点数:14/30ch(YR-508/YRS-516)
- 横軸分解能:1600/1920Hz(50Hz圏/60Hz圏)
- 縦軸分解能:12bit
- 起動条件:アナログ・接点・起動信号・瞬低
- オプション:プリンター、LAN、GPS
- DYS-7000型 - 大規模・総合記録用
-
- AC入力点数:96ch(+零相演算32ch)
- DC入力点数:128ch
- 横軸分解能:4800Hz(50Hz圏)、5760Hz(60Hz圏)
- 縦軸分解能:16bit
- 起動条件:アナログ・接点・瞬低
- オプション:高調波機能、系統現象機能、フリッカ機能、給電情報機能
- SPR-500型 - 瞬時電圧低下記録
-
- AC入力点数:6/12ch(SPR-508/SPR-516)
- 横軸分解能: 1600/1920Hz(50Hz圏/60Hz圏)
- 縦軸分解能:12bit
- 起動条件:三相線間電圧の低下
- オプション:プリンター、LAN、GPS
- 波形解析支援プログラム
-
- 動作環境:Windows
- 解析種類:瞬時値、実効値、周波数、高調波、電力、ベクトル、対象座標、インピーダンス軌跡
- その他製品
- 波形再生試験システム
- 遮断回数管理プログラム
- 高度情報計測装置
特徴
- 高速サンプリング*多チャンネル記録(AI、DI)
- 大容量メモリー
- 数値解析機能
- 電力規格対応
- 高信頼性
- LAN対応
- 波形解析プログラム(オプション)
- GPS時刻同期(オプション)
- 自立盤組込み製作可能
- 充実の国内サービス体制
用途
- 電力系統における事故発生前後の電圧・電流波形を擾乱(じょうらん)記録
- 記録波形を基に様相解析を行い、事故内容の解明と電気設備の運用評価
納入実績
- 電力会社、製鉄会社、石油化学会社、ガス会社、鉄道会社、県企業局、水道局、清掃局 など
メーカー紹介
八潮電機株式会社
- 1959年に創立され、電子機器の製造及びサービスを開始。昭和41年仏国カルパンチェ自動オシログラフ(輸入元:八洲貿易)のアフターサービスを担い、1969年自動オシログラフの国産化に成功した。国内唯一の専門会社。これまで自動オシログラフは電力系統技術の高度化と共に進歩を遂げており、ある意味、電力の安定供給に陰から貢献をしていると言ってもよい。
- https://www.yashiodenki.co.jp/
お問い合わせ先
- 第1営業本部
TEL:03-3588-6456